人が集まってからじゃ遅い!人狼ゲームに必要なもの
人狼ゲームを開催してみると、当日になって「こんなものがあればよかった」ということがままあります。
今回は初心者ゲームマスターが考える、人狼ゲームにあったらよいものをピックアップしました。
1.定員数×1.5程度の容量の部屋
人狼ではゲームマスターや現在遊んでいるプレイヤーの他に、ゲームから離脱した死人・追放人がいます。
人狼に襲撃されたり、村の追放会議で追放された人が席を離れなければならないというルールはないのですが、彼らが生存しているプレイヤーと同じテーブルについているとゲームのプレイ上やはりやや紛らわしいものです。
そのため、多くの人狼会では俗にいう“天国ルーム”、“天国スペース”が設けられ、上記のような死者・追放者はこの場所に集められます。
なので、開催する人狼会の定員と部屋のキャパシティがぴったりですと、天国ルームを設けられなかったり、造れたとしても非常に部屋が狭くなってしまったりします。
部屋を広々と、息苦しくなく人狼ゲームをプレイするには、会場のキャパシティに余裕を持つことが必要でしょう。参加人数の2倍……とまでは言いませんが、せめて1.5倍くらいの人間が収容できるスペースが必要だと感じました。
2.スケッチブック or 大きな厚紙
人狼ゲームには占い師を筆頭に、選択したプレイヤーが「人狼か人狼でないか」を知ることができる役職が存在します。ゲームマスターはこうした役職をもったプレイヤーにこっそりと「人狼か人狼でないか」を教えなければなりません。
実際に使っている人狼のカードを使うのも一つの手かもしれませんが、文字が小さかったりしてはいけませんので、「人狼」・「人狼以外」の文字を書いたスケッチブックや厚紙を用意しておく方が無難でしょう。
3.レーザーポインター
あると便利と言われているレーザーポインターですが、確かにあると便利です。もちろん手や指で確認をすればよいのですが、プレイヤーが指している対象をゲームマスターが間違って把握してしまう可能性が高くなってしまいます。
というのも、第1回目の人狼会で、ゲームマスターである私が人狼の襲撃先を間違えてしまったため、人狼陣営が窮地に立たされたことがありました(私自身、「変なところ襲撃するなぁ~」とは思っていたのですが……)。
そのマッチはその後の人狼陣営の機転で奇跡的な勝利を収めたので、大事にはなりませんでしたが、あとから「指定先が違っていた……」と聞かされた時は冷や汗ものでした。
こうしたミスを防ぐためにも、レーザーポンタ―を使ってゲームマスターとプレイヤーとの間で念入りに意思疎通を行うことが大切だと実感しました。
講義に使うような指示棒もいいのですが、できるだけ動かず、音を出さずに情報を伝えたいゲームマスターとしてレーザーポインターは本当に便利なものです。
4.タイマー
キッチンタイマーなどの簡単なもので大丈夫なので追放会議の時間を正確にチェックするものが必要です。
ゲームマスターとして外からゲームを眺めていると、会議の時間というのは非常に重要であることがわかります。長すぎては人間陣営に有利ですし、短すぎては人狼側に有利です。
なので、「だいたい目分量でいいや」と思わずに、公平を期すため、タイマーで正確に時間を計っていきましょう。
昨今、タイマーがついていない携帯電話・スマフォも少ないので、特別買いに走る必要もないと思うのですが、人狼会の開催前に今一度確認してはいかが?
5.天国ルームで遊ぶもの
既述の通り、だいたいの人狼会では死者・追放人を収容する天国ルーム(という名のスペース)が設けられます。
基本的に死者・追放者はここで現世の人々の活躍を観戦することになるのですが、あまりにも人間と人狼の戦いが長引いてしまうと、天国にいる方々も退屈で死にそうになってしまいます。
そんなときに、天国の方々が楽しめるちょっとしたゲームがあればよいでしょう。
6.追放会議で同票だった時のためのルール
最後に人狼会でほしかった“モノ”ではなく、ほしかった“ルール”をご紹介。
それは小見出しにあるように、追放会議で同票だった時のためのルールです。意外に頻繁に発生するこの現象、解決策としては以下のようなものが考えられます。
①徹底的に話し合う
②再度多数決をとった上で同票であれば、その日の追放者はなし
③追放候補者たちでジャンケン
④座席の順番などで優先的に追放される人を決めておく
どのルールも一長一短です。①は一番人狼ゲームらしいですが、時間的にあまりおすすめできません。②のルールは人間側に非常に有利ですし、このルールを逆手に取れば追放者を意図的にゼロにしてしまうことができてしまうかもしれません。③、④は無難なのですが、理詰めの人狼ゲームに妙な運要素ができてしまうのが難点です。
こうしたルールの採用の仕方も、開催される人狼会のカラーになっていると言えるでしょう。