花札のポピュラーな遊び方・こいこい
花札はトランプに比べてなかなか遊ばれないカードゲームになってしまいました。
しかし、細田守監督の『サマーウォーズ』でこいこいの存在を知り、「ちょっとやってみたいな」と思った人も多いのでは?
こいこいに限らず、花札は猪鹿蝶や五光など役が覚えにくいようなイメージのあるゲームですが意外と簡単に遊べるゲームです。
こいこいでやらなければいけないことは「同じ札をとるだけ」です。なので、こいこいは役を覚えなくても基本的には遊べるゲームです。
10枚札をそろえればそれを役として出すことが出来て、1ゲームが終わった後のめんどくさい点数計算で勝ったかどうかというのは花札のルールの紙を見ながらだってできます。
とはいえ、ある程度高い点数であがるためには、やっぱり役を覚えていかなければなりません。
とはいえ、覚えやすい役も数多く存在します。
例えば赤短青短のように、明らかに他の札にはないような特徴的な短冊の入った札を集める役だったり、「月見で一杯」「花見で一杯」のように盃の入った札と桜か月の札を一緒にそろえるような覚えるのは二枚だけという役もあります。
そのため、初心者同士でも同じ札をとるというルールさえ知っていれば楽しむことが出来、だんだん慣れてどんな札かを覚えればもっと楽しくなると思います。
こいこいのルール ―Wikipediaより―
競技の流れ
- 競技を始める前に、最初の親と子を決定する。2人で札を引き、札種の月が早い札を引いた者が親、もう一方が子となる。
- 場に8枚、手札が親子それぞれ8枚となるように札を配り、残りは山札として伏せておく。
- 競技者は親から交互に次の行動を繰り返す。
- 手札から1枚取り出して場に出す。このとき、同じ札種(同じ月、植物)の札が場札にあれば、2枚は自分が獲得した札となり、自分の脇に置く。なければ場札に加えられる。
- 山札をめくって場に出す。同様に、めくった山札と同じ札種の札が場札にあれば、2枚は自分が獲得した札となり、自分の脇に置く。なければ場札に加えられる。
- 自分の番が終了した時点で獲得した札によって役が成立していれば、競技を継続するかしないかを決めなければならない。競技を継続する場合の呼称が「こい」(または「こいこい」)であり、この競技の名称にもなっている。
- 競技を止めた場合、止めた者に成立した役によって得点が入る。もう一方の者は自分に役が成立しているかいないかに関わらず0点となる。
- 一つの競技が終わったら札を混ぜて札を配り直し、次の競技を始める。最終的な勝敗が決まるまでこれを繰り返す。親と子については、前の競技で得点を挙げた者を親とする方法と、前の競技の結果に関係なく親と子を交互に繰り返す方法がある。
役
こいこいで一般的に採用される出来役は以下の通り。点数1は任天堂サイト内のルール、点数2はSDINの花札のルール。
- 「菊に盃」の札は特殊で、かす札の枚数に算入することができる。
- 「たね・たん・かす」の3役は、「こい」の宣言後に枚数が増えた場合、1枚ごとに1点増しとなり、そこで新たな役が成立したとみなし競技を止めることができる。
このほかに、任天堂のサイトでは以下の出来役をオプションで認めている。
役名 | 説明 | 点数 | 組み合わせ |
---|---|---|---|
花見で一杯 | 桜に幕・菊に盃の2枚 | 5点 | |
月見で一杯 | 芒に月・菊に盃の2枚 | 5点 |
その他、地域やグループによって異なる出来役が採用される場合がある。
手札を出し終えても出来役を得られなかった場合は(「こい」を宣言したまま追加の役ができずに終わった場合を含む)、引き分けになり、点数は計算されないのが普通である。しかし、以下のどちらかの役になる場合がある。
- つかず
- 子の勝ちとして、子に得点を与える。
- 親権
- 親の勝ちとして、親に得点を与える。
いずれも「こい」をしなかった場合に限る場合もある。
任天堂のサイトでは、手札の中に以下の手役ができていたときは、6点をもらって、次のプレイに移るとしている。
- くっつき(同じ月が2枚ずつ4組ある)
- 手四(同じ月が4枚ある)
その他
- 最初に同じ月の札が場に4枚でたときは、配りなおす。
- 最初に同じ月の札が場に3枚でたときは、残り1枚で全部取ることができる。